ネコによる福音書

~愛と癒しのスピリチュアルメッセージ~

世界さんとカウンセラーとの対話~あなたは世界に対するカウンセラー~

ねこ cat


あるカウンセラーのところに、世界さんという方が相談に来られました。

 

カウンセラー こんにちは、今日はどうされましたか?

 

世界さん 先生、こんにちは、実は最近、色々と悩みがあって眠れなくて、人に話したらスッキリするかと思って相談に来たんです。

 

カウンセラー そうですか、実は最近、私も全然眠れなくてね、というのも面白い海外ドラマを見つけてしまいましてね、それがもう本当に面白くてたまらないわけですよ、あなたも見たことあるかな?『ニャーロック・ホームズ』っていう探偵もののドラマなんですけど、これが最高なんですよ、だいたい夜寝る前に見始めるんですけど、夢中になって次の話、次の話と見続けちゃうんですよね~、それに、お菓子なんか食べながら見てるものだからちょっと太ってきちゃってね、ダイエットをしなきゃなんて考えています、あ、お菓子と言えば最近新発売の『ニャテトチップス』に「またたび味」が登場しましてね、これがまた絶妙な味わいでね、おいしいんですよ、これを考えた人は本当に神だと思いますねぇ、でも、食べ過ぎはよくないですよね、夜中になるとついつい何かを食べたくなっちゃうのってなんなんでしょうね、深夜のラーメンへの誘惑とか本当に怖ろしいものがありますよ、あ、ラーメンと言えば、美味しいラーメン屋さんが新しくこの近所にできたみたいなんですけどね、忙しくてまだ行けてないんですよ~、ここはラーメンの激戦区なんですけどね、それなのにラーメン屋を新しく出店する度胸っていうんですか、そういうのってすごいと思うんですよね、よっぽど味に自信があるんじゃないかなぁ、あ、自信って言えば、よく自分に根拠のない自信を持っている人っているじゃないですか、あれって一体どういう家庭環境で…(ぺちゃくちゃ)…

 

世界さん 先生!

 

カウンセラー あ、はい?どうされました?

 

世界さん 相談があるんです

 

カウンセラー あらら、そうでしたね、私ったらついつい自分の話に夢中になってしまっていましたね、いやいや申し訳ない、これって子どもの頃からの癖なんですよ、ちょっと相談みたいになっちゃうんですけど、聞いてもらえます?というのも、実は小さい頃、両親が忙しくてなかなか私の話を聞いてもらえなかったんですね、その反動っていうのが大人になってからきているみたいなんですよね、でもまぁ、これが私っていうものの個性なのでいいとは思っているんです、あ、個性っていえば、最近『ニャツコ・デラックス』っていう面白い芸能人が出てきましたね、なかなかの毒舌とユーモアで楽しい番組がたくさんあるんですよ、海外ドラマだけでも寝不足なのに、この番組の録画も見なくちゃいけないからもう大変ですよ、時間がいっぱいあったらいいんですけどね、時間と言えば、タイムトラベルもののアニメ映画が少し前にヒットしましたね、『君のニャは』っていうんですけど、観に行かれましたか?正確にいうとタイムトラベルではないんですけどね、まぁ、この話がしたいから無理やり「時間」と結び付けちゃったっていえばそれまでなんですけどね(笑)、私結構そういう強引なところがあるんですよ、この映画の主題歌がとても良くて、どこか懐かしくて、胸の奥に響くんですよねぇ、人生や世界の終わりを見据えた壮大な宇宙観っていうんでしょうか、ああいう歌詞を創る才能は一体どうやって培われるんでしょうねぇ、生まれつきのものなんでしょうか、生まれつきと言えば…(ぺちゃくちゃ)…

 

世界さん 先生!

 

カウンセラー あらら、ごめんなさい、また自分の話に夢中になってしまっていましたね。

 

世界さん 実は最近、考え事ばかりしているので、頭が痛くて眠れないんです、考えたくないと思っても思考ってものは……

 

カウンセラー おお!なんと奇遇ですね、私も頭が痛いんですよ~、人間って色々考え込んじゃうんですよねぇ、このことを薬局に相談に行ったら、今はいいお薬が出ているみたいなんですよ、でも、薬ってあれじゃないですか、副作用とかの心配があるじゃないですか、だからそういうやり方じゃなくて、もっとこう根本的な解決策っていうんですかね、そういうのを探してみたんですよ、そしたら最近流行りの「マインドフルネス」っていうやつがどうやら脳に良くて、それが思考を止めるのに役に立つと聞いたものですからね、書店に行ってみたいんですよ、そしたらそこでかわいいネコの本を見つけちゃいましてね、マインドフルネスの本を買わないで、ネコの本を買ってしまったわけです、これぞ「ニャインドフルネス」ってやつですかね?あれ?ちょっと意味わからないですかね?まぁ、意味なんてものはどうも「あと付け」みたいなところありますからね、「あと付け」と言えば、最近「ぬか漬け」のおいしい作り方をSNSで発見してしまいまして、それが結構手軽にできてしかもおいしいんですよ~、手抜きなのに本格的っていうんですかね、いや~情報化社会ってすごいですよね、最近、私はブログをはじめましてね、そのアクセス数がもう全然稼げなくて、誰も私のブログなんて見てないっていうか、一体どうやったら人気のブログになれるのかなって考えるんですけ…(ぺちゃくちゃ)…

 

世界さん 先生!

 

カウンセラー あらあら、また私ったら、長々と自分の話をしちゃってましたね、それで何でしたっけ?

 

世界さん 先生、今日はもう時間がなくなってしまったので、これで帰りますね、また今度来るのでそのときに相談します。

 

カウンセラー あら、そうですか、では、1時間で5000円になります。

 

世界さん はい…。

 

世界さんは静かな怒りを抱きつつ、お金を払って帰って行きました。

 

それでも世界さんはまたこのカウンセラーのもとに再びやってくるでしょう。

 

なぜなら、この街にはカウンセラーがこの人しかいないからです!

 

この対話はこれでおしまいです。

 

いかがでしたか?

 

このカウンセラー、全然話を聞いてくれませんね。

 

一体、なぜなのでしょうか?

 

注目していただきたいのが、世界さんの悩みとカウンセラーの悩みが同じことです。

 

世界さんが眠れないとき、カウンセラーも眠れず、世界さんに相談があるとき、カウンセラーが相談を始め、世界さんの頭が痛いとき、カウンセラーの頭も痛いのです。

 

実はここに、わたしたちの苦しみの秘密があるのです。

 

世界と自分を同一視しているということ、そして、それを無視していることがわたしたちの苦しみの原因なのです。

 

あなたは世界に対するカウンセラーです。

 

世界は常に、あなたに対して悩みを相談をしている患者さんのようなものです。

 

あなたの仕事は、世界の悩みをきちんと聞いてあげることです。

 

「自分」の話をするのではなく、「世界」の話を聞いてあげることです。

 

それが本当の「あなた」の仕事です。

 

あなたが苦しんでいるとき、あなたは、意味のない自分の話を世界に対して語りかけています。

 

これでは、問題はいつまでたっても絶対に解決しません。

 

悩みがあるのは、世界であり、あなたではありません。

 

あなたは世界ではありません。

 

あなたの中に世界があります。

 

世界の中にあなたがいるわけではないのです。

 

このことがわかってもらえたら、わたしはどんなに嬉しいでしょう。

 

どうか、世界の話を聞いてあげてください。

 

世界は愛を求めています。

 

世界は話を聞いてもらいたくて、自分を理解してもらいたくて、いつもわたしたちに語りかけています。

 

でも、わたしたちはその話を聞こうともしません。

 

この対話のカウンセラーがそうであったように、わたしたちは自分たちのわけのわからないおしゃべりをし続けているのです。

 

人の話を聞くためには、自分の話をすることをやめて、人の話にきちんと注意を向ける必要があります。

 

それと同じように、世界の話を聞くためには、自分の思考や感情を手放し、世界が与えてくれているすべての情報に意識を集中させる必要があるのです。

 

世界は悩んでいます。

 

世界とは悩みなのです。

 

あなたは優秀なカウンセラーです。

 

あなたのもとに世界がやってきたら、愛をもって世界の悩みを聞いてあげてください。

 

そうすれば、世界の悩みは消え、あなたが悩むこともなくなります。

 

このことはすごく奇妙に聞こえるかもしれません。

 

これは、あなたが本当の自分について錯覚しているために起こるものです。

 

わたしはここで今、世界を擬人化しているのですが、その世界の中には、「あなた」という個人が含まれています。

 

でも、本当のあなたはそこには含まれていません。

 

いいですか?

 

あなたは世界のカウンセラーです。

 

これはとても面白い試みなのでやってみてください。

 

どうか、世界の悩みを聞いてあげてください。

 

そしてできれば、愛をもって何か必要なことを世界に対してやってあげてください。

 

この奇妙なカウンセリングが、悩みをあなたから切り離し、あなたを本当に自由にします。

 

おや?

 

世界さんがまたやってくるみたいですよ。

 

あなたの出番です。

 

心を込めて世界さんの話を聞き、そして、世界さんを癒してあげてください。

 

あなたの生きる毎日が、世界に対する奇跡のカウンセリングとなりますように。

 

愛と光を。